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韓国の代表的な薬膳スープ料理

サンゲタン(サムゲタン。参鶏湯。)は、スープが美味しい韓国料理です。 ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』にも、それっぽい料理が登場するように、 昔から似たような料理は存在したのかもしれませんが、現在のようなレシピになったのは、 つい最近の事のようです。

ところで古来より中国には「医食同源」と言う言葉があるのはご存知かと思いますが、 韓国料理には「薬食同源」という概念があります。いずれも人間の健康の基本は食にあるという考えに基づいています。 サンゲタンはその代表的な韓国料理であり、特に「薬膳料理」とも言われています。

薬膳料理であるサンゲタンは、韓国では夏場にも人気があるスタミナ栄養料理です。 日本においては、夏の暑い時期である土用の丑の日に、鰻料理を食べる慣習が江戸時代の頃より続いていますが、 それと似たような感じで、韓国の方たちは、盛夏の伏日(三伏の日)といわれる日にサンゲタンを好んで食べます。

それにしても動画の参鶏湯、煮えたぎっています!!

作り方はじっくり煮込んで

基本的なサンゲタンのレシピについては、新鮮な若鶏のお腹に、朝鮮人参(高麗人参)、もち米、ニンニク、松の実、ナツメ、栗などを詰め込んで、鶏と薬膳具材のエキスがぎゅっと凝縮された滋味豊かなスープになるまで、お湯で長時間じっくりと煮込んで作ります。

味付けは、塩・胡椒で整える程度が一般的です。

各自、自分の鍋や皿に取り分けた後、調味料やキムチなどで好みの味に調整して食べます。 個人的な味覚としては、ゆず胡椒を使うのが好きです。ほろほろと柔らかい鶏やスープに合うと思います。 それから、スープに麺を入れたりご飯にスープをかけて食べても美味しいです。

鶏肉料理がお好きな方には大変好まれると思います。また、あっさりとした味でお腹にもたれにくく、 刺激が少ない料理ですので、チゲ鍋やトッポギといった、どっさりとコチジャンを使った濃厚な韓国料理が苦手な方でも、 それほど抵抗感無く食べる事が出来るのではないかと思います。

炊飯器による作り方

コトコトじっくり煮込むのが、サンゲタン(サムゲタン)の作り方の基本です。 あっさりとした美味しい韓国料理ですが、時間がかかるのが玉にキズですよね。 家庭で作る場合のネックかもしれません。

そこで、炊飯器を使って手早く短時間で作ってしまうというアイデアはいかがでしょう。

本場韓国でも、サンゲタンを炊飯器で作る方が結構いるそうです。ただし、鶏に薬膳具材は詰め込みません。

作り方は簡単!材料を炊飯器に入れて水を張りスイッチをポン!と入れるだけです。

メイン食材の鶏は、手羽先やもも肉(骨付き)を使います。あらかじめ湯通し等の下処理をしておくと、臭みや余分な脂分が取れて澄んだスープになります。

おコメは、もち米の代わりに普通米を使用してもOK。水の分量は、たとえば鶏肉数本・お米半合くらいならば、通常の4~5合炊きくらいの水量が目安かと思います。

調味につきましては、事前に塩・胡椒を振っておいても良いですし、濃い味や中華風の味がお望みならば、 鶏がらスープの素や中華味の素などで味付けする方法もあります。松の実・ネギ・ショウガほかの具材は、食べる時に盛り付けます。

以上、コラーゲンもたっぷり「炊飯器でサンゲタン(サムゲタン)風」の簡単レシピの一例でした。最近の炊飯器は多機能なので、色々な作り方や食べ方を試してみるのも楽しそうですね。

samgyetang

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