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迷い犬の対策にGPS

セコムは、ココセコムという、GPS衛星と携帯電話基地局を利用した、位置情報提供サービスを提供しています。

セコムのホームページを見ると、ココセコムは、子供や老人などの安全対策や、自動車や荷物等の盗難防止、企業従業員の人員管理等のために開発されており、人間、自動車、バイク、荷物(カバン等)が、主なサポート対象となっています。

そして実は、犬などペット用のGPSとしても活用が可能です。

街を歩いていると、迷い犬を探す張り紙が、電柱などに貼られている事があります。

犬の名前や写真、特徴、そして家から居なくなった時の状況などが克明に明記されており、いかに飼い主さんが愛犬を心配されているかを察する事が出来ます。

人間の子供の迷子なら、誰かが声を掛けてくれるかもしれませんし、自分で喋ったり泣いたりしてアピールする事も出来ますが、犬、あるいは猫などの場合はそうはいきませんよね。

そこで万一、迷子になった時のために、「首輪に連絡先等を明記した名札を装着する」 といった対策が考えられます。

名前、住所、電話番号等を刻印する事が出来る迷子札もあります。

「迷子札」の装着は、それなりに効果を発揮するでしょう。親切な方が連絡して下さるかもしれません。でも、名札を誰も確認してくれなければ意味がありません。

では、もっと 迷い犬対策に効果的なアイデアはないのでしょうか?

そこで思いついたのが、カーナビ機能でおなじみのGPSです。

少女と犬

最近では、子供やお年寄りに、gps機能付きの携帯電話を持たせている家庭も増えているようですよね。このGPS機能を使えば、もしも愛犬が家に戻ってこなかったとしても、たとえ迷子になったとしても、あるいは災害が発生した時でも、そのペットの位置確認が出来るのではないでしょうか。

そこで、そのようなグッズが無いものか探してみたところ・・・・・

例えば外国製のペット用の携帯電話が発売されているようです。

ペットが飼い主の声を聞けたり、ペットの周囲に居る人が飼い主と通話が出来たりする、GPS装備が可能な小型のケータイです。

また、米国ガーミン社(Garmin)より、狩猟犬用のGPSシステムが発売されています。首輪式の端末で、ハンターの方たちには好評のようです。

ただし海外製品であり、機器重量、価格、購入方法やサポート等、一般家庭におけるペット用としての使用については、充分検討すべき点があります。

そして、国内でもサービスを提供している企業もあります。

日本の大手総合警備保障会社のセコムが、ペット対応可能のGPS通信端末による位置情報提供サービスを行っています。

ココセコムとは

セコムの「ココセコム」の概要・ポイントについてまとめてみました。

大きさ

犬や猫などのペットに装着させるGPS位置検索端末の重量は、約53グラム。 サイズは縦約8センチ・横約4センチ・厚さ約2センチです。(名刺よりやや小さめ) この端末を愛犬等の首輪やポーチなどに装着させます。

名刺くらいのサイズなので、ペットたちの負担には、それほどならないのではないでしょうか。

電源

通常の携帯と同じく充電式バッテリーを使います。連続動作時間は最大で240時間です。

位置確認

パソコンあるいは、現在使用の携帯電話(au、ドコモ、ソフトバンク他)より、インターネットでペットの位置を確認出来ます。 犬などの現在位置はマップ上に表示されます。最近のGPSは精度が飛躍的に向上しており、 その誤差は、わずか5~10mです。しかし、人口衛星からの通信信号や携帯電波の状況によって、 さらに若干の誤差が出るケースもあります。(PDAや一部のスマートフォンでは、位置情報の取得が出来ないそうです。)

サービスエリア

ペット用GPSのサービスは、原則的には全国どこでも受ける事が可能です。
(離島や山間部等の一部地域を除きます。)

料金について

インターネットから申し込んだ場合、最も安価なプラン(税別)は次の通りです。

加入料金4,500円/充電器2,000円/月額900円


月に10回まで、ネット上の地図でGPS位置情報を取得出来ます。

インターネットから申し込むと加入料金が500円割引きになります。(通常は5,000円)

加入料金には、バッテリー1個の代金を含みます。

端末はリース、充電器は買取です。ちなみに、端末で電話通話は出来ません。


(備考)
ココセコムのオペレーションセンターに直接電話で位置確認を依頼した場合、別途料金が発生します。 また、ペットを対象としたgpsサービスには、緊急対処員による「現場急行サービス」は、基本的に提供されません。


月あたり10回まで位置情報が確認できます。一般的な飼い犬は、滅多に迷子にはならないでしょうし、 ペットに常時装着させる必要性も、あまり無いと思われますので、充分な回数ではないでしょうか。

セコムのHPでは、「動物への利用」に関しては、詳細には言及されていませんが、
同社へ電話で問い合わせてみたところ、
犬や猫、その他ペット用としてGPS端末を装着して使用してもOKとの回答でした。

なお、端末には完全防水機能がありませんので、防水性のあるポーチやケースに入れるなど配慮して、 ペットに持たせてやる方がベターかと思います。

またココセコムは、人間、車、バイク、荷物等への「使い回し」を行う事が出来るようです。

例えば、家族でこんな使い回しも。

端末1台を契約して、犬の首輪に装着して迷い犬対策に使うと共に、
登下校時の子供に携帯させて防犯対策に使ったり、
ママの外出時のバッグに入れて盗難対策にする・・・・といった利用が出来るでしょう。

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