インスタントラーメン記念館
日清食品のチキンラーメンやカップヌードルの、工場見学あるいは製造体験をご希望ならば、大阪府池田市の『インスタントラーメン記念館』や、神奈川県横浜市の『カップヌードル ミュージアム』の利用がおすすめです。
では、まず池田市の『インスタントラーメン記念館』についてご紹介しましょう。
正式な名称は、『インスタントラーメン発明記念館』。
世界初のインスタントラーメン専門の記念館であり、体験型の食育施設です。「発明・発見の大切さ」がメッセージ。
日清食品の食文化活動の拠点となっています。一般的な生産施設ではありませんが、工場での製造工程の映像上映を行っています。チキンラーメンやカップルードルの製造体験も可能です。
大阪府池田市の閑静な住宅街の一角に所在する、モダンなレンガ造りの2階建ての建物です。1階の展示室に入ると、まずは左手の天井に今まで発売された日清食品の即席めんが、ずらりと10数メートルに渡って貼られているのに圧倒されます。
展示室内には、創業者の安藤百福氏が、チキンラーメンの開発を行っていた当時の工場の再現がなされ、チキンラーメンやカップヌードルの誕生にまつわる展示物が並んでいます。また、カップヌードルドラマシアターの視聴、世界のインスタントラーメンの展示、安藤百福氏の軌跡の紹介などがなされています。そして特に子供に大人気の、カップヌードルとチキンラーメンに関する体験工房があります。
『インスタントラーメン記念館』は、昭和時代に憧憬がある方から、開発秘話や誕生エピソード、安藤百福氏について知りたい方、そして、インスタントラーメンがお好きな方に至るまで、老若男女問わず楽しめるのではいかと思います。また、子供さんたちの、社会科見学や食育の機会にも良いかもしれません。
マイ・カップヌードルファクトリー
自分の好きな具材やスープを選び、自由にカップのデザインを行って世界でひとつだけのオリジナルカップヌードルを製作出来ます。味の組み合わせは、なんと、5,460通りもあるそうです。
カップを購入してスタート! 具材は、スタッフの方に指定してカップに入れてもらいます。
チキンラーメン手作り体験工房
小麦粉を手でこねるところから作り始める11工程にも及ぶ本格的なものです。レシピやスタッフの指導通りに行いますが、個人によって味は違ってくると思います。チキンラーメンのキャラクターであるひよこちゃんバンダナをお土産としてプレゼントしてもらえます。
工場見学というか製造体験。子供よりも大人のほうがエキサイトするかもしれません。
- 『インスタントラーメン発明記念館』の所在地
- 住所は、大阪府池田市満寿美町8-25。阪急電車の宝塚線「池田駅」を下車し、駅の西側へ徒歩5~10分くらい。アクセスに便利です。
- 開館時間
- 9時30分~16時までが開館時間で、火曜日と年末年始が休館となっています。
- 料金
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入館料は無料。予約無しで自由に入館が出来ます。
体験工房については有料(300~500円)。
「マイ・カップヌードルファクトリー」は、基本的に常時利用可能だと思いますが、「チキンラーメン手作り体験工房」の参加ついては、事前に電話予約が必要です。
- 駐車場について
- 普通自動車22台分のスペースがあります。すぐに満車になるのでご留意を。
カップヌードル ミュージアム(横浜)
2011年9月、横浜みなとみらいに、「カップヌードル ミュージアム」(安藤百福発明記念館)がオープンしました。延べ床面積は、『インスタントラーメン発明記念館』のおよそ3倍もあります。
「チキンラーメン ファクトリー」や「マイカップヌードル ファクトリー」もあります。また、その他の展示内容やアトラクションは、「安藤百福シアター」、「安藤百福ヒストリー」、「発明小屋」、「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」、「ミュージアムショップ」他。池田市の『インスタントラーメン発明記念館』と類似点があります。
- 『カップヌードル ミュージアム』の所在地
- 横浜市中区新港2-3-4 最寄り駅は、みなとみらい線 「みなとみらい駅」徒歩8分。もしくはJR「桜木町駅」徒歩12分。
- 開館時間
- 10時 ~18時まで (入館は17時まで) 。火曜日と年末年始は休館。
- 入館料
- 大学生以上500円、高校生以下は無料。
- アトラクション料金
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「チキンラーメン?ファクトリー」は、中学生以上500円、小学生300円 。
「マイカップヌードル ファクトリー」は、1食300円。
- 駐車場について
- 40台分のスペースがあります。最初の1時間は無料、それ以降は30分毎に250円です。
各地の工場見学について
日清食品では、全国で稼動している自社工場においても、工場見学を開催しています。
工場見学の日程・予定等については、各工場HP情報や地域情報をご参照願います。
北海道千歳市の札幌日清・千歳工場(協力企業)では、毎年、ラーメン記念日(8月25日)※に近い日曜日あたりに「ラーメン記念日フェスタ」を開催し、チキンラーメンの手作り実演や無料試食会等があります。たとえば2008年は、8月24日に開催されました(入場料100円)。
関東工場(茨城県取手市)/静岡工場(静岡県志太郡大井川町)/滋賀工場(滋賀県栗東市)/下関工場(山口県下関市)におきましても、適時工場見学が行われているようです。団体見学の企画が多いようです。
また、東京本社ビルにある「日清食品・食の図書館」には、「食とスポーツ・めん」をテーマにした食文化に関する書籍等を自由に閲覧する事が可能です。蔵書数は約5,000冊。但し貸し出しはありません。
※1958年8月25日に、チキンラーメン(85グラム入り35円)が発売されたをした事にちなんで、日清食品が、「ラーメン記念日」と制定したそうです。
日清食品とインスタントめん
日清食品ホールディングス株式会社は、大阪市淀川区に本社を置く、即席袋めんやカップめんや冷凍食品で知られる国内有数の食品会社です。
創立は1948年。創業の地は大阪府泉佐野市でした。チキンラーメン(1958年発売開始)とカップヌードル(1971年発売開始)については、世界の食品の歴史に名を刻む偉大な発明であったと言えるでしょう。
それにしても、今やインスタントめん食品は、日本や世界の食文化の一翼を担っているといっても過言ではありません。そして近年では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同開発したラーメンや焼き鳥の宇宙食が話題なるなど、地球上に留まらず宇宙ステーションにおいても、日清の食品は食べられています。
また2006年には、インスタントめんのチャルメラ等で知られる明星食品株式会社がグループ企業に加わるなど、食品企業として成長し続けています。
現在も、チキンラーメンやカップヌードルの他にも、スープヌードル、どん兵衛、出前一丁、日清焼きそば、ごんぶと、Spa王、デカ王、ラ王、焼きそばUFO、日清麺職人ほか、多数のブランドが展開されています。
長く続いているブランドが多いと言う点は、日清の食品が愛顧されている証しであると言えるのではないでしょうか。