このページのコンテンツは、2008年8月現在の情報に基づき作成されています。ご留意願います。
世界のサイフ
『世界のサイフ』という、ユニークで親しみやすい名前の金融商品があります。これは、日興アセットマネジメント株式会社が設定及び運用を行っているグローバル債券型の投資信託／ファンドで、比較的高金利である世界の１０の通貨へ、均等分散投資を基本として投資を行うものです。『世界のサイフ』の名称は、グローバルに世界中の通貨で投資信託を行う事に由来するのでしょう。
ちなみにたとえば、アメリカ・ドル、ポーランド・ズロチ、イギリス・ポンド、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドル、南アメリカ・ランド、メキシコ・ペソ、ハンガリー・フォリント、ノルウエー・クローネ、アイスランド・クローネといった通貨に分散投資します。日常的にあまり聞き慣れない通貨があるかもしれませんね。
投資対象は外貨建て短期債券
上に列記した通貨の種類でお分かりの方も多いかと思いますが、『世界のサイフ』の投資対象は、主に先進国・新興国によって構成されているＯＥＣＤ（経済協力開発機構）に加盟している国（ちなみに日本も加盟国です）の通貨建ての高格付け短期債券です。
また、これらの加盟国に準じた国の通貨建ての短期債券も投資対象となっています。
国債や政府機関債、政府保証債などをはじめとした、複数の通貨・短期債券（基本的に残存期間が１年以内）に分散して投資する事により、金利変動による価格変動リスクの低減や、流動性リスクを低減化させる事により、安定・安全性の高い運用を実現しようとする目論見です。
なおポートフォリオは、原則として平均残存期間180日以内です。
メリット・留意点
少額資金から投資を行う事が可能です。収益分配が毎月行われますので、運用益がどのくらいあるのか、毎月明確化出来るのは、楽しみになるかもしれません。
留意点としては、通貨の見直しは原則年２回行われますが、外貨建てによる金融商品ですので、為替の変動によるリスクがある事を、予め投資前に充分に認識しておくべきかと思います（基準価額の変動や元本割れなど）。
なお『世界のサイフ』は2008年時点では、日興コーディアル、新生銀行、シティバンク銀行、フィデリティ証券などで販売されています。