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代官山Loveria(ラヴェリア)並びにイータリーは、2014年3月30日をもって営業を終了しています。以下は主に2008年10月に記されたコンテンツです。

EATALYが代官山に世界初出店

イタリアのピエモンテ州は、スローフードの理念や運動の発祥の地として知られています。そのスローフードのお膝元であるピエモンテ州の州都トリノ(2006年に冬季オリンピックが開催された都市ですよね。)の広大な土地に本店を構え、ミラノに支店を持つ、食品・食材の総合マーケット(複合店舗)のEATALYが、2008年9月、東京・代官山の商業施設「LOVERIA(ラヴェリア)」に出店しました。

EATALYは、イタリアではたいそう話題と人気を呼んでいるお店で、国際スローフード協会が監修を務めているそうです。名称は、英語の「eat」と「italy」とを合わせた造語のようですね。

イタリア国外への出店は、なんと日本が初めてとなるそうです。日本人は、食の安全性や食育といったテーマに関して比較的関心が高く、イタリア食材や料理への理解と人気も上々なので受け入れられるのではないかと考えて、国際進出第一弾として、日本を選んだのではないかと思われます。ニューヨーク、ロンドン、パリよりも東京を選んだのですね。日本人としてちょっと嬉しい気持ちになってきます。

本場トリノのEATALYは、スローフードの理念に基づく「買う・食べる・学習する」をコンセプトに、安全・安心で高品質な「生産者・製造元が明確な」食材を販売し、また、実演販売やカフェ・レストランの営業を行っているそうです。トリノ本店の画像を見てみましたが、外観や内装は、シンプルで明るくて清潔感のあるお洒落な作りになっていますね。

代官山のEATALYも、本場トリノ本店と同様のスタイルを踏襲するのだそうです。つまり洒落た「イタリアン・スローフード・マーケット」ですね。ちなみに、日本進出している大規模マーケットと言えば、アメリカ発のコストコがありますが、それとは異なるテイストです。

本場と同様の高品質なチーズやワイン、パスタ他の食材を輸入販売し、ピザの実演販売や、実力派レストランの入店、そして料理教室の開催も企画されているのだそうです。楽しそうな雰囲気がします。イタリアならではの食材も手に入りそうです。(2008年9月27日(土)オープン)

LOVERIA(ラヴェリア)について

eatalyの代官山のお店は、「代官山 LOVERIA(ラヴェリア)」という2階建ての商業施設の1階にあります。この商業施設は、これまで営業してきた「代官山プラース」をリニューアルしたものです。代官山が持つ「洗練されたお洒落な大人の街」の雰囲気にマッチし親しまれるように大幅にリニューアルされた模様です。

名称のLOVERIAは、英語の「Love」と、伊語の「eria」とをドッキングさせた造語です。ちなみにeriaは接尾語です。

たとえばfrutteriaは果物店、pizzeriaはピザ屋さん、といった意味になります。

ラヴェリアには、EATALY(Eataly Japan(株))の他に、LOVELESS、WR、LOVE GIRLS MARKETGREEN TRIBE、Ne-net、Combi mini DAIKANYAMA、といった、ファッションや雑貨関連の素敵なお店が入店。男女問わずショッピングが楽しめます。

所在地は、東京都渋谷区代官山。八幡通りに面しており、東急東横線の代官山駅から徒歩数分の距離にあります。

スローフードとは

スローフードは「LOHAS」や「オーガニック」と並んで、健康志向やナチュラル志向の方たちには、馴染み深い言葉ではないかと思います。その発祥は1980年代のイタリアに端を発します。この頃、イタリアにおいてもファストフードが広範囲に広がり出し、その地域の風土に独自に培われてきた食材や伝統的な料理、地域の食文化の将来に、不安や危機感を感じ出した人たちが始めた運動だとされています。その後国際スローフード協会が設立され、この運動は世界中に伝播し、多くの地域で共感を呼びました。

自分たちの地域の「先人達が培ってきた食文化を大切にしよう、安全で安心出来る食材を食べて健康的に暮らそう」・・・が、基本的な考え方ではないかと、個人的には理解しております。

日本においても2004年にスローフードジャパン事務局が設立されるなど、年々理解の輪が広がっているようです。国内にはスローフードレストランも増えているようでよね。有機農業や食育の問題も含めて、これからますます意識的に考える人が増えて、クローズアップされてくるのではないか、と思います。

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