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アントクアリウムってなに?

アントクアリウムは、アリの生態を観察するために開発されたキットです。

この言葉の由来は、
「アリ(ant)+水槽(aquarium)」による造語だと思われます。

すなわち、水槽のような透明な硬質アクリル樹脂の容器で、普段の生活において滅多に見る機会が無いアリの巣や、アリの生態を観察する事が出来るアイテムです。

土ではなくて、透明のジェルを入れて飼育します。容器の様々な角度から3次元的にアリの巣を観察する事が可能なため、虫や昆虫といった生き物や小動物がお好きな方の趣味として、また子供の学習、夏休みの自由研究にも人気がある商品です。

使用されるジェルの色には、アクアブルー、アクアグリーン、アクアピンクなど、多彩なカラーが用意されており、室内のユニークなインテリアとしても話題を集めています。

開発の発端はNASA

「ジェルによってアリを飼育する仕組み」は、そもそもは、NASA(アメリカ航空宇宙局)が、地球のような重力が存在しない宇宙空間における地球上生物の生態方法を研究するために開発したのだそうです。

その研究対象としてアリが選ばれた理由は、扱いやすさなどの面より適当な生物だと判断されたからのようです。

そのNASAが培った宇宙工学テクノロジーを応用して、科学的要素と娯楽的要素の両面から楽しめる製品として開発されたのが、現在販売されているアントクアリウムと言われる製品のキットです。

通販・価格などについて

最初に企画製作したのは、イタリアの企業であるグローバス社(GLOBUS)です。 あか抜けたお洒落で明るい雰囲気のデザインからは、イタリアらしさが感じられるような気がします。

なお、類似商品については、『Ants Capital』ほか、数多く販売されているようです。 ロフトなどでは、アントクアリウムと並べて陳列されている場合があります。価格はやや低めです。

価格帯としては、1000~3000円台の手頃な商品が中心で、販売店としては、東急ハンズ、ロフト、トイザらスといっ た雑貨店舗で販売されている他、楽天やアマゾンをはじめネット通販などでも手軽に手に入れる事が可能です。

antquarium
(アマゾン)

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アマゾン   アントクアリウムの特集ページ

ジェルとアリについて

アントクアリウムは、アリにエサをあげる必要が無いとされています。たとえば、お菓子や野菜を細かく砕いてあげなくても 良い訳です。その理由は、土の代わりをしているジェルに、アリの栄養分となるような素材が含まれているからです。なるほどそ れは楽で良いのですが、ならば、宇宙まで行ったこのジェルに何が含まれているのかは、気になるところですよね。

しかし、アントクアリウムの開発販売を行っているグローバス社のサイト自体には、残念ながら具体的な成分表示はされていませ んでした。そこで海外の関連サイトを見て回ると、海草抽出物、アミノ酸、糖質、といった類の文言を散見する事が出来ました。 栄養になりそうな成分ですよね。なるほど。なんとなくイメージが出来そうな気がします。

ところで、アントクアリウムにはアリは付属していませんので、庭や公園などで収集する必要があります。そして同じ種類のアリで、同 じ巣に住んでいたアリでないとケンカしてしまうそうですので、あちらこちらで捕獲するのは駄目なようです。また女王アリを捕獲した ならば、新しいアリを次々と産み増やす可能性があります。

体験してみました!

アントクアリウムを購入して、その生育日記をブログで公開されている方もおり、読んでいると思わずアリを育ててみたくなる方も少なくないのではないでしょうか。

実は私もそのクチでして、試しに購入してみました。

土代わりのカラフルなジェルを掘ってアリがどのようにして巣を作るのか、見てみたくなったのです。

そこで近所の公園でアリを10数匹捕獲して飼育(といってもエサを与える必要はありません)を開始しました。

ウチのアリたちは働き者なのか、飼い出すとすぐにジェルを掘り出して「巣のようなもの」を作り始めました。それにしてもアリは良く動きますね。笑

蟻は、数箇所から穴を開けて掘っていましたが、そんなに張り巡らす感じではなくて、太い坑道が途中で1~2箇所枝分かれする程度。想像していたよりもシンプルなものでした。およそ2~3ヶ月は活動していたと思います。

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